20歳の突然死
8月の夏真っ只中の事ですが、20歳の大学生として新生活を送り始めていた若者が、近所に住んでいる方の通報によって警察に発見されました。
大学生活を送るにあたり、実家からは毎日通う事は出来なかったので一人暮らしを始めることになり、入学してからは両親にも電話連絡を度々入れており、友達もできて楽しそうに毎日過ごしている話を聞いていたようですが、1年後には連絡が来なくなっていたことを心配していた頃に、息子が亡くなったと知らされたようです。
遺品整理として対応してくれたのは母親でして、死因は突然死だった人のことだったのですが、死後2ヶ月を立っている現場で、さらに真夏で死臭も強かったのですが、しっかりと清掃作業や遺品整理をしていたことで喜んで頂きました。
それよりも、多くの人は臭いや現場の悲惨さに耐えられないと、部屋の外や自宅の外に出られてしまうのにもかかわらず、お母さんは、しっかりと息子の辛いながらも死を受け入れて逃げ出すことなく、私どもの作業を手伝ってくださいました。
身内の人間が何もせずに遺品整理の業者の方だけにお願いしてしまうのは、息子がかわいそうなのでと言われ、手を汚しながらキレイに雑巾で床を拭い去る姿は、息子さんにとってこれ以上ない喜びだと思い、とても感動したことを思えています。
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若さによる遺族の悲しみ
息子さんは、子供の頃から体も丈夫で病気をすることもなく、学校にも真面目に通い皆勤賞だった息子さんが突然に死んでしまい、変わり果てた姿で発見されたというだけで、その衝撃は想像を絶するもので、父親は秋田から出てくることが出来なかったようです。
しっかりしていた母親ですが、見積から作業をしている間、ずっと泣きっぱなしでした。
死を受け入れようと歯を食いしばっていましたが、20歳という若さで亡くなってしまったことで平常を保っていられる方が不思議なくらいで、仲の良い家族だったようで、その悲しみは深いものがあったことは想像が出来ます。
遺品整理をしている私たちも人間ですので、母親の悲しみを目の前にして胸が苦しくならないはずがありませんし、従業員のなかには母親の姿を見てもらい泣きしてしまう人もいますが、私たちが悲しみ同情するのは勝手なのですが、やはりプロとして遺品整理の仕事を全うしなくてはなりませんし、それが私たち故人と遺族に出来る精一杯の同情なのです。
亡くなられた息子さんの携帯電話も途中で見つかり、充電して電源を入れるとたくさんのメールや着信が入っていたようで、その場で友人と思われる人たちに泣きながら、亡くなった事とお礼の言葉を伝えていました。
年齢は関係ないと言いたいところですが、やはり亡くなった年齢が若ければ若いほど遺族の悲しみには大きく、無念や儚さを感じてしまうのは仕方がないのでしょう。
遺品整理の現場には慣れましたが、遺族が深い悲しみを感じているのを目の当たりにしている様子に慣れる事は、今までも、これからも無いと思います。